Lake DistrictPart 2

AiraForceKirkstonePassAmblesideGrasmereNearSawreyLakeWindermere

 

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AiraForce

 

 

こっち向いて、はい、チーズ

 

アイラフォースの山羊

 

 

 

アイラ・フォースの滝 (ウルス湖畔)   A waterfall   (Aira Force)


英国を車で走ってみるとよく分かるが、なだらかな丘陵の連続で、急な坂や高い山というのが殆ど見当たらない。という事は川の落差も少ないわけで、テムズ河では平均して1キロ流れる間にたった59センチしか下がらない。(日本最長の信濃川では866センチも下がる) 
だから滝というものは英国では珍しい存在なのだ。 
このアイラ・フォースの滝もトラウト・ベックからアンブルサイドへ向かっている時に標識を見かけ、見学してみることにした。道路脇に車を止め、斜面を下ること200m。着いてみると、落差は6〜7メートルくらい。日本の滝のイメージからするとかわいらしいものだ。しかし、谷の傍らの木陰に佇んでいると、ひんやりとした冷気が川面を流れてきて、長い間車を運転してきた身には心地良い。滝の上流では、靴を脱いで水に足を浸している人もいれば、滝の音にじっと聞き入っている人もいる。川に張り出した岩の上で横になっている人もいる。皆それぞれ自分の仕方で、自然のメッセージに耳を傾けているのだろう。英国の自然の中を歩き回って感じた事だが、そこで出会う英国人からはいつも、自然にじっくりと耳を傾けようという姿勢が見て取れた。車を止めた国道からこの谷までの間は、ごつごつとした岩場の傾斜地を利用した牧場で、親子連れの羊が物珍し そうにこちらをじっと見つめていた。

 

 

 

勇気有る者だけが餌にありつける (ウルス湖畔) Ullswater

 

 

 

 

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Kirkstone Pass

 

 

 

谷間を登るうねうねの道 (カークストンパス) Kirkstone Pass

 

 

 

 

登ってきた道を振り返るとウルス湖の端が見える (カークストンパス)
Kirkstone Pass

 

 

 

谷間の牧場 Kirkstone Pass

 

 

 

山腹の石垣と雲 (カークストンパス)
The stone walls on the hillside and the clouds (Kirkstone Pass)    

 

先ほどからの雨も止み雲の動きが激しくなったと思ったら、 雲は散りじりに分かれ青空が顔を出した。 沢山のちぎれ雲が魚の群れのように空を流れて行く。 沢山の影が山腹の牧場を次々と横切って行く。 雲の大きさに対して人間の営みはいかにも小さく見えるが、その忍耐力は時として我々を感動させる。 石を積んで壁を作るという本当にカタツムリの歩みのようなゆっくりとした営みは、ついに山の頂上に至る長大な石垣を作り上げたのだ。
雲達はいとも簡単にこの山腹を通過して行くが後には何も残さない。
牧場を作ろうという人間の執念は、遅々とした歩みではあるが確実にその痕跡を残してゆく。
何百年か後の人間にもこの牧場はきっと受け継がれていくに違いない。
     

 

 

 

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Hawkshead

 

 

英国で最も小さいブリッジハウス (アンブルサイド) Ambleside

やっとの事でアンブルサイドの町に入ったが、ここの名物ブリッジハウスはどこにあるのだろう。 車を止めてあたりをきょろきょろしていると、向こうから10歳くらいの女の子3人連れがやってくる。 車の窓を開けてブリッジハウスはどこだろうと尋ねると、3人で競って道順を空に書き教えてくれた。 イギリスではどこでも親切に教えてくれたが、可愛い子3人がにこにこしながら教えてくれたのでとてもいい気持ち。

 

 

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Near Sawrey

 

 

 

霧雨の中のニアソーリー村
Near Sawrey village in drizzle.

 

 

 

ガースカントリーハウス

 

このB&Bに3泊したが、なかなか立派な建物で広い部屋が何室もある。斜面に面して立っているのだが、庭は斜面に沿って3段に別れて作られており、英国特産の小さなリンゴなどが植えられている。昔のお金持ちの館のようだ。主人は旅行中で居なかったが、若い執事が親切にもてなしてくれた。彼の奥さんはアフリカ系の人であったが、二人の間の小さな男の子が朝食を運ぶ手伝いをしてくれとても可愛かった。

 

 

 

ガースコテージ

 

ガースカントリーハウスの庭を下ってゆくと、下にこの建物があった。希望すればこのコテージに泊まることも出来るのだ。

 

 

 

ガースカントリーハウスの庭の白い花

 

 

 

 

 

エスウェイト湖畔  ( 湖水地方 )  Esthwaite Water

 

エスウェイト湖は、ピーターラビットの作者ベアトリクス・ポターが「イギリスで一番美しい」と評した場所で、ピーターラビットが活躍した彼の有名なニアソーリー 村に一番近い湖だ。 我々が北部のケズイックを出発してその日の目的地ニアソーリ村に着いた時は、それまでの雨も止み、曇り空が何となく明るくなってきた。宿はエスウェイト湖畔に在り、部屋の窓からも湖の端っこが伺える。歩いて10分の距離だ。5時半とはいえ夏のイギリスではまだまだ明るい。 7時に近くのパブに食事を予約して貰って散歩に出る。 石垣で囲まれた広い牧草地が湖まで続き、歩いていて大変に気持ち良い。何となくスキップしてしまった。時々雲間から太陽が顔を出すと、草の緑が鮮やかに輝き、立ち木が牧草地の上にながーい陰を描いてみせたりする。大きな石の橋を幾つか超えて、湖岸にたどり着いた。といっても水辺は灌木で覆われていて容易に近づけない。獣道を発見し恐る恐る茂みの中を進む。岸辺が見えてきたなと思ったら人の声がする。どうやら地元の釣り人のようだ。2人が何やら話している。こちらを振り向いたので、「ハロー」「ハロー」 「沢山、釣れますか」「駄目だね、さっぱりだ。」 「魚は晩ご飯を食べに家に帰ったのかも知れませんよ」 「ははは、きっとそうだ」

 

 

 

 

ポターさんの家

ピーターラビットの絵本を書いたベアトリクス・ポターが住んでいた家。 彼女は湖水地方を乱開発から守ろうとする、ローンズリー牧師に共鳴して、印税の殆どをナショナルトラストに寄付した。湖水地方が美しい姿を保っているのは、彼女のお陰でもある。

 

 

 

雨宿りの子羊たち

英国の羊は多少の雨には平気で濡れたまま草をはんでいることも多いが、体の小さな子羊にはきついのだろう。2頭がぴったりと寄り添って石垣にくっついている。早く天気になるといいね。

 

 

 

ポターさんの庭の白い花

 

 

 

タワーバンク・アーム

ひょっとしてこのパブは世界で一番有名なパブかも知れない。というのは、このままの姿で、ピーターラビットに登場するからだ。私達はここで夕食を取ったが、店の人はあまり親切ではない。席を捜していたら、若い二人連れが空けてくれいろいろ話すこととなった。日本に来たことがあり、盆栽に大変興味を持っているそうだ。連れていた犬は大変大人しく、私達が旨そうなものを食べているのに、欲しそうなそぶりはみじんも見せず床に寝そべっていた。

 

 

ガースカントリーハウスの夜の庭

 

 

 

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Far Sawrey

 

 

ファーソーリー村の教会

 

 

ファーソーリー村のステンドグラス

右にあるのは音楽の守護聖人チェチリアであるが、彼女のステンドグラスは珍しいと思った

 

 

この村から第一次大戦に出征して亡くなった人の名の碑。
下にある赤枠の名は第二次大戦に出征して亡くなった人

 

 

 

ファーソーリーの教会の墓地

 

 

 

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Grasmere

 

 

 

グラスミアの小路

 

 

 

小石で出来た家

 

 

 

ダブコテージ (グラスミア)

かの有名なワーズワースが住んでいた家

 

 

 

石壁と白いドア

 

 

 

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Lake Windermere

 

 

 

フェリー乗り場(ウインダミア湖)

 

 

 

霧に煙る湖畔(ウインダミア湖のフェリー乗り場にて)

 

 

 

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