Lake District Part 1 

KesWickAshnessBridgeWatendlathGrange

 

 

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KesWick

 

山からの流れ(ケズイックへ向かう途中 湖水地方)

湖水地方に入るとどんよりした天気で、ときより雨粒がぱらぱらとウインドウをぬらす。

 

 


山裾の牧場(ケズイックへの途中)

 

 

 

 

ケズイックのストンサークル

 

 

 

ダーウェント湖畔の湿地帯

 

 

 

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AshnessBridge

 

アッシネスブリッジへ向かう山道からの眺め

 

 

 

 

 

 アッシネス・ブリッジ (湖水地方) Ashness Bridge (Lake District) 


ケズウィックのB&Bで2泊したが、そこの女主人は活発でチャーミング、おまけに料理が得意だ。そして何にでも親切に相談にのってくれる。そのせいか、このB&BはBTAで貰ったリストの中では最高のハイリーコメンデッドにランクされている。
私達の部屋は、そう広くはなかったが、勿論清潔で快適だった。食後おばさんにこのランク付はどうやって決めるのか聞いてみた。
・・・覆面の調査員が来て泊まってチェックするのだが、帰りがけ支払い後に身分を明かす・・・そうな。実はつい先日その調査員が泊まっていってびっくりしたとの事。
私がふざけて 「実は私も調査員なのだが…」 と話すと、大声で笑って「じゃあサービスしなくっちゃ」。
彼女に、この付近で最も好きな景色はどこかと聞いたところ、この橋を教えてくれた。 200年以上昔の橋だがその橋の佇まいに加えて、そこから見下ろしたダーウエント湖が最高との事。
我々が到着した時はあいにくどんよりと曇っていたが、それでも橋を超えて谷の向こうに湖が見え隠れする様はなかなか魅力的だった。川の勢いのよい流れは、湖へまっすぐに向かうという強い意思を感じさせさわやかだ。昼をずいぶんと回っていたが、到着した人々は皆一様に川縁に腰を下ろし弁当を広げ始めた。疲れきっていた人たちもこの時ばかりは表情が和む。
私達もそれに倣って弁当を広げた。サンドイッチ・リンゴ・クラッカーそれに飲物であったが美味しかった。

  We stayed two days at a B&B in Keswick. The landlady was cheerful and charming, and also she was avery good cook. When I asked her which view was her favorite in the neighborhood, she told me about this bridge. She said that it is over 200 years old and the view of the Darwent Water from there is wonderful.   Unfortunately it was cloudy when we reached there, but beyond a valley the large lake could be seenin the distance. The swift stream of water looked as if it had a strong will to the lake. Following other people's e@@@@xample, here we had a simple lunch −apples and sandwiches−, and fully enjoyed it.  

 

 

 

昼食を食べるハイカー達 (アッシネスブリッジにて)

 

 

 

 

 

 

ダーウエント湖の眺め (アッシネスブリッジから山中に入ったところ)

 

 

 

 

山陰の牧場 (ダーウエント湖から山奥に入ったところ)  
The meadow on the hillside (near Derwent water)  

 

英国人は何故こんなに羊が好きなのだろう。
英国では、到る所に石垣で囲まれた牧場があって、羊達がゆったりと草を食んでいる。
石の納屋をバックに緑の中で羊達が散らばっている様は心和む光景だ。羊毛よりも、きっとこの風景のために羊を飼っているに違いない。
アッシネスブリッジから山奥のワーテンドラスへ行く途中に見かけた牧場。母屋を白く塗って、緑の中から浮かび上がらせるあたりはなかなかおしゃれだ。
景観との調和がよく考えられている。 山の上に一本の木が見えるが、その付近にも点々と羊の群れが眺められる。 英国では、羊飼いと牧羊犬が羊を集めて移動させるコンテストをテレビで頻繁に放送していると聞いたが、このような広い牧場では牧羊犬の働きは大変に貴重なものだろう。 旅行中彼等の働きぶりを一度みたいものだと思ったが、朝寝坊の私達にはついにその機会がなかった。

 

 

 

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WatendLath

 

 

ワーテンドラスへの一本道

 

 

ワーテンドラスの谷

 

ここは典型的な氷河地形であるU字谷である。日本のような水の急な流れによって出来たV字谷と違い、凹凸は氷河の力で削られて、ほぼ平らな広い土地が谷底に出来る。露出している岩も氷河で削られ表面は滑らかだ。(写真の手前の岩)ニューヨークのセントラルパークの中にもそんな岩が見られるが、良く似ている。
この写真を見ていると「我が谷は緑なりき」という映画の題名を思い出してしまうが、舞台は日本のような急峻な谷ではない、このようなU字谷であることを知ればより納得できる。(19世紀末のウエールズ地方での物語) 緑豊かで、木々の下では牛達が草をはみ、沼には水鳥が遊ぶ。夏は牧歌的な村であるが、きっと冬は大変なのではなかろうか。袋小路となった村への道は、うねうねとした石垣に囲まれた1車線のみで、車が出会うとどちらかが待避場所迄ずーっとバックしなければならない。
冬に雪が積もった時これをやるのは大変だし、積雪量によっては交通も遮断されるようだ。このため今でもこの地は秘境扱いである。

 

 

 

ワーテンドラスの石橋

英国ではどこに行っても感ずるのだが、石橋があるとそこが集落の中心みたいになってしまう。

 

 

 

ワーテンドラスの村 (Watendlath)    

ダーウエント湖から約10キロ山奥に入ったところにこの寒村はある。農家の個数は3、4戸だろうか。 ここには昔ながらの石造りの農家と共に、周囲約2キロのこじんまりとした沼があるが、この沼が実に美しい。対岸には木立ちや牧場、羊の群れ、そして、釣り人の姿が小さく眺められ、沢山の水鳥が遊んでいる。 この写真の右手下の水が沼からの流れである。水はきれいで透明度も高い。霧が出た時は大変に神秘的な雰囲気だそうでそんな時にまた行ってみたいものである。村全部がナショナル・トラストの所有となっている。 写真中央の小さなトラックはナショナル・トラストの物で、傍の緑の上着を着た人は、人々へナショナル・トラストへの協力を呼びかけている。つい彼と目が合ったので、挨拶をして、「私はもうナショナル・トラストの会員ですよ」と話すと、大変に嬉しそうに握手を求めてきて、数年前ここに日本のテレビ局が取材に来た時自分もインタビューされたことがあるなどいろいろ話してくれた。

 

 

 

鳥達に餌をやる夫婦

 

 

 

ウォーキングの夫婦 (ワーテンドラス)  

この秘境ワーテンドラスへはダーウエント湖から徒歩で来る人も多く、この老夫婦も犬をお供に登ってきたのだ。私たちは車で来たが、時間が許せば歩いて来たかった。 英国人の散策好きはワーズワースの頃からのもので、時間があるときの一番の娯楽として、アンケート結果では、一位に3マイル以上のウォーキングが挙げられたと何かの記事で読んだことがある。国のあちこちに自由に歩いて良いパブリック・フットパスが整備されていることを考えると、そうかも知れないと思う。このように年をとっても夫婦が二人で一緒に行動している姿を見ると、なぜかとても嬉しい気持ちになる。太鼓腹のこの男性は健康管理にストックを持ってのウオーキング(ノルディックウオークと呼ぶらしい)を始めたようだが、お腹の具合からするとまだ日が浅いのだろう。
一時は餌を貰えるかと期待して集まってきた鳥達だが、何の収穫も無いと分かってすごすご引き上げるところである。それを太鼓腹の小父さんは哲学的な眼差して眺めている。
連れている犬が鳥達にたいして一切吠えたり近づこうとしたりせず無関心を装っているのには感心した。イギリスで見かけた犬達はどれも大変によく躾られていた。

 

 

 


川べりの石の納屋  (ワーテンドラス)
  
The stone barn beside the stream (Watendlath: Lake District)
   


私は小さな流れが好きだ。 きらきらと春の陽に輝きながら轍を流れる雪解け水は、最も美しい身近な流れの一つだが、幼い頃、めだかが泳ぐ小川で小さな水車を回したり、笹舟を流したりすることも、たまらない喜びだった。   この小川の流れに耳を傾けていたら、そんな事を考えていた。 この納屋の中に入ったなら、流れの音はどんなふうに聞こえる だろう。石の壁に反射して、きっととても幻想的に響くに違いない。大小様々の大きさの石を組み合わせたこの壁は、まるで地層のようにも見えるが、よくバランスを考えて積んであり芸術的でさえある。何百年か昔のこの土地の農民が作ったのだろうが、セ ンスが光っている。

 

 

 

 

ガチョウの行進

ガチョウ達は機嫌が悪い。またいつもの散歩道によそ者が進入しているからだ。よそ者達が自分たちに遠慮しているのは理解するが、せめて何か餌でも呉れるのが礼儀ってもんだろう。・・・というわけで、彼等は何か食べている人を見つけると餌をよこせとねだる。

 

 

毛繕い

 

 

 

 上を見つめる鳥  (ワーテンドラス)  A bird raising the eyes

 ワーテンドラスはダーウエント湖から何十キロか山奥に入ったところにある寒村で、農家の個数は4軒くらいだろうか。この村全部がナショナル・トラストの所有となっている。数百年前からの古い農家の建物がきちんと保存されていることに加え、周囲は氷河地形の特徴を残した緩やかな丘陵や、程よい大きさの沼に囲まれている。沼には色々な水鳥が遊び、柔らかな日差しの中で彼等の様子をぼんやりと眺めていると、とても幸せな気分になる。 他の鳥たちが毛繕いに余念が無い中、この鳥だけは一羽ぽつんと離れたところにうずくまっている。 草の緑に顔の赤が映えてとても美しいが、それ以上に彼が我々の注意を引くのは、時々真上を見上げてはそのままじっとしている事である。我々は、その時はついにその理由が分からなかった。しかし、日本に帰って写真を引き伸ばして初めてわかった。虫が彼の頭上を旋回していたのだ。 ワーテンドラスの一日は穏やかに過ぎていく。

 

 

 

 

鳥たちの毛繕い (ワーテンドラス) Watendlath

  たち込めていた雲が動き始めた。光の帯が牧草地や沼の水面を舐めるように動き回る。 程遠くない対岸の木立ちや羊の群れが、そして湖面がライトアップされる瞬間はとっても素敵だ。 しかし鳥たちはそんなショーにはお構いなく毛繕いに余念が無い。 何時間も飽きずに体のあちこちの毛をくちばしで丹念に鋤いては時々思いきり翼を打ち振るう。 細かな羽毛が光の中をきらきらと舞う………    

Beams of light broke through the clouds and move around the marshland. When the beam picked out a stand of trees on the opposite bank and a flock of sheep, it is a wonderful moment. But the birds aren't   intereted in the show and are busy with their grooming. They comb every nook and corner of the body with their bills for a  long time. Sometimes t* The clouds that are hanging over began to move. hey beat the wings with force. Fine fallen feathers are fluttering and twinkling in the light‥‥‥  

 

 

 

ワーテンドラスの村の農家

 

 

 

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Grange

ダーウエント湖南端にあるグランジ村は、英国のガイドブックでも秘境扱いである。
夏はよいとしても、冬は結構積雪があるのかも知れない。

 

 

 

人口数十人しか居ない村なのにちゃんとパブがある。観光客とおぼしき人が次々に入ってくるが、それを家族総出でもてなしている。写真中央の女性は最初私達の向かいの席に座ったが、隣のテーブルに空きが出来るとそちらに移って行った。その時の私達への言葉。・・・「私達は向こうの席に移りますが、決してあなた達が嫌だからではありませんよ」・・・その態度は決して嫌なものではなかったが、この国では人種差別だと糾弾されるのが怖いんだなーと教えられた。

 

グランジ村のはずれ

 

 

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