Cotswolds Part 3 

BroadwayChipping Campden

 

top page

***************************************************************************************

Broadway

 

 

丘からの眺め (On the way to Broadway)

 

こちらを見つめる2頭の馬

 

ブロードウエイへ向かう途中の丘陵からの眺めがよかったので車を坂道の途中に止め、写真を撮っていた。薄曇りであったが、どこまでも続く緩やかな丘陵のひだの間に教会の尖塔を中心とした集落が広がっているが、石で出来た建物群と緑の調和が美しい。 構図を工夫しながら何枚も写真を撮っていると、背後に何か気配を感ずる。振り向くと2頭の馬が、私に興味を持ったらしく、じっと見つめている。
とてもフレンドリーな雰囲気だ。口笛を吹くと尻尾を振ってにっこり笑った。ニューファームの隣の馬は声を掛けたらいななきと共に神経質そうに歩き回り、非友好的態度であったのにこの馬2頭はとても性格が良さそうだ。

 

 

名前の通り広い通り  (Broadway)

 

 

曇天のブロードウエイ(Broadway)

 

 

農作業の車(Broadway)

 

 

 ブロードウエイの小路 (Broadway)   

 

右は美術品を扱ったギャラリーである。しっかりと閉まったドアをノックしたら、開けて中に招じ入れてくれた。中には17、8世紀の有名な画家の絵が所狭しと並んでおり、値段も数千万円の物まである。 親切な店の主人といろいろ話をしたが、帰り際に立派な図録をくれたので、お礼に自作の絵葉書をプレゼントした。8枚セットのフランス風景であったがパリの冬の風景をとても気に入ってくれた。しかしながら、この図録とても重く日本に持ち帰るのに大変苦労した。今は本棚で安住の地を得ているが、何度ごみ箱への危機にさらされたことだろう。このギャラリー確かに良い絵画を揃えているが、この様な地方の小さな村で商売としてやっていけるのであろうかと少々お節介な心配をしたりした。
この写真の小路は、スリ減った敷石が奥まで続いているが、中に入ると、緑の木々が良く手入れされた庭があり、面して喫茶店もある。妻が車で待っているので入るのをあきらめたが、雰囲気の良さそうな店であった。  

 

 

小さな郵便ポストのある店(Broadway)

 

 

写真を撮られ警戒している2匹の犬(Broadway)

 

 

灰色の壁の診療室(Broadway)

この町では殆どの建物に、地元で産出するライムストーンという石灰岩を用いている。このライムストーンは明るい蜂蜜色をしており、それが町全体を優しい彩りで統一している。しかしながら、この家は例外でグレーの石を用いている。きっと遠くから運んできたのだろうが、町の規則に抵触しなかったのだろうか。暗い感じを補うために、白い窓枠や緑の草木を配置して、きりっと引き締まった雰囲気の中にもお洒落を感じさせる。地域における医者の立場を象徴しているようで興味深い。

 

ブロードウエイのショウウインドウ (Broadway)

 

 

閉店後も内部を鑑賞できるようにし、通りに彩りを添える(Broadway)

 

 

 

 

 

 

 

 

ブロードウエイの町はずれ

 

 

***********************************************************************************

**

Chipping Campden

 

 

チッピング・カムデンの町並  Chipping Campden

 

ブロードウエイの土産物屋で、イタリア料理店を尋ねたところ、チッピングカムデンにいい店があると教えてくれた。店名は「カミネトー」。料理人の腕も店員の感じもとても良く、久しぶりに食べるスパゲティーはとても旨かった。この町は13、4世紀にはウール・タウンとして栄え、それにちなんだ建物があちこちにある。一番有名なのが、マーケットホール。メイン道路を挟んで集落が形成されているが、右手の家並みのほうが少し高くなっており、ここから道路の反対側を見下ろすのも悪くない。建物は蜂蜜色のライムストーンを用いた伝統的な物だが、中には14世紀からの建物を利用したパブもあり、屋根の稜線のたわみにその歴史の長さを感じさせられる。ちょっと入って一杯やりたかったが、宿までは車でだいぶあるので断念した。
英国の凄いところは、この様に特別な建物だけではなく、民家も含めた普通の町並がそのまま保されているところにあり、それが町を歩く本当の喜びを旅行者に与えてくれる。  

 

 

 

マーケット・ホール Chipping Campden

 

16世紀に出来た建物であるが、名の通り市場として機能していたのだろう。中に入ると天井を貼って居ないため、屋根をどのように葺いているのかがよく分かる。堆積岩である粘板岩の薄板の一カ所に穴を開けそこに羊の骨を通し横木に引っかけてあるだけで、一見心もとないように見えるが、ある意味での柔構造であるため、逆に屋根の変形やたわみには強いのかもしれない。

 

 

古色蒼然とした建物群の前で深刻そうに語らう男女 Chipping Campden

 

 

 

イタリアレストラン「カミネトー」がある建物 Chipping Campden

 

 

イタリアレストラン「カミネトー」の内部 Chipping Campden

女優エマ・トンプソンに似た雰囲気の感じのよい女性が応対してくれた。

 

 

夕日に染まった町並み Chipping Campden

レストラン「カミネトー」で食事を終えたのは8時半過ぎであったが、夏のイギリスはまだ日が高い。食後の散歩がてら村の中を散歩する。地平線に近づいた夕日が村の家々をまばゆいばかりに照らし出す。
こんなに明るくゴウジャスな光景なのに、一応「夜の8時半」の故か通りには殆ど人が居ない。

 

 

教会の塔が見える裏通り Chipping Campden

 

 

チッピングカムデンの教会と散歩する家族
Chipping Campden

 

 

 

教会の向かいの館 Chipping Campden

 

 

 

14世紀から続いているというパブ Chipping Campden

14世紀から続いているという旨が看板に書いてある。屋根の棟のたわみが、それを納得させる。このような家に住み続けるというのは大変なことと思うが、一方ではそれが誇りでもあるのだろう。

 

 

 

茅葺き屋根の民家 Chipping Campden

 

 

 

通路の奥には魅力的な何かがありそう Chipping Campden

 

 

 ***********************************************************************************

ChChester

 

 

cちぇすチェスターへ向かう途中のドライブイン (near Chester)

とても大きなドライブインで、大きな食堂と噴水がある広い庭が設置されている。何かを買ったり料金を払ったりしなくとも利用できる。昼を少し回ったときだったので、みんなお弁当を広げている。heちぇすた

 

 

 

くら0おクラブウォールマナー(チェスター) Crabwall Manor (Chester)

湖水地方に向かう途中でチェスターで1泊する事にした。ガイドブックをぱらぱらとめくっていたら偶然この宿が目に入った。宿泊料も一人95ポンドと、この種の宿としては大変に安い。(尤も当時1ポンド250円だったが)
大変に古い歴史を持った建物で、ウイリアム征服王のノルマン征服(1066年)より以前から存在していたことが知られている。勿論今ある建物の全てではなくどこかにその当時からの壁が残っているようだ。
妻と庭を散歩していたら、向こうからジーパンをはいた陽気な一団がやって来て、われわれに「向こうを見ろよヘリポートがあるぜ」と教えてくれた。行ってみると原野に芝生で大きく張り出したヘリポートがある。きっと政界財界の要人も利用するのだろう。

イブニングミールの時間に食堂に行くと、先程のジーパンの連中が皆きちんと正装してテーブルに着いている。男女4人だがこうしてみると皆紳士淑女に見える。私達もちゃんとスーツなどを着ていったが果たしてどう見えているのだろう、自信は無い。

 

 

 

 

 

クラブウォールマナーの従業員達でカンパし合って作ったペンチ。
ダイアナ妃を追悼して設置された旨が記されているが、彼女がいかに人気があったのか教えられた。

 

 

 

 

 ***********************************************************************************

top page    top of this page